「新NISAを始めたいけど、毎月いくら積み立てればいいの?」とお悩みではありませんか?
30代は仕事やプライベートが忙しく、なかなか投資に時間をかけられないという方も多いでしょう。
本記事では、30代会社員の方が無理なく続けられる新NISAの積立額の目安をわかりやすく具体的に解説します。

平均積立額や金額の決め方、おすすめの投資プランまでご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
30代から新NISAを始めるなら月いくら投資したらいい?
30代なら月3~5万円程度の投資がおすすめです。
この金額であれば年収400~600万円の会社員でも家計に過度な負担をかけずに継続できるでしょう。
月5万円を年利5%で30年間積み立てた場合、元本1,800万円に対して利益は約2,361万円となり、総資産は4,161万円まで増加する可能性があります。
一方で月10万円なら15年で新NISAの非課税保有限度額の1,800万円に到達しますが、総利益は約873万円にとどまります。
これは長期運用による複利効果の差によるものです。
ただし投資にはリスクが伴うため、まずは月1~3万円程度の少額からスタートし、家計状況に応じて段階的に増額していく方法が現実的といえるでしょう。
30代の新NISAの平均積立額は月5.8万円
30代の新NISA平均積立額は月約5.8万円となっています。
この金額は年収400~600万円の会社員にとって決して低くない投資額でしょう。
しかし新NISAは月数千円からでも始められるため、平均額にとらわれる必要はありません。
30代なら少額から投資できる新NISAつみたて投資枠から始めよう
30代の投資初心者には、つみたて投資枠から始めることを強くおすすめします。
つみたて投資枠なら月100円という少額からでもスタートでき、まとまった資金がなくても資産形成を始められるからです。
また対象商品は金融庁が認めた低コストで安全性の高い投資信託に限定されているため、商品選びで迷う心配もありません。
30代であれば30年以上の長期運用が可能で、時間を味方につけて複利効果を最大限活用できます。
例えば月1万円から始めて余裕が出てきたら3万円、5万円と段階的に増額していく方法が現実的でしょう。
つみたて投資枠の年間上限は120万円(月10万円)ですが、無理をせず継続できる金額設定が投資を長続きさせるコツです。
新NISAは非課税期間が無期限のため、教育資金や住宅購入資金が必要な時期に合わせて柔軟に売却できる点も30代には大きなメリットです。
30代なら新NISAで積立投資をやるべき理由6選
30代から新NISAの積立投資をやるべき理由が6つあります。
- 一度設定すればほったらかしでOK
- 30代なら30年の運用でリスクを軽減できる
- 長期積立で複利の恩恵で資産が数倍に
- 100円から始められる
- ドル・コスト平均法でリスクを軽減効果が期待できる
- 教育資金や老後資金のために積み立てられる
それそれ詳しく解説します。
一度設定すればほったらかしでOK
新NISAのつみたて投資は、初回設定後は基本的に放置で問題ありません。
毎月自動的に指定した金額が積み立てられるため、日々の値動きを気にする必要がないからです。
銘柄分析や市場動向の研究も不要で、年に1度程度チェックすれば十分でしょう。
忙しい会社員でも手間をかけずに資産形成を続けられます。
30代なら30年の運用でリスクを軽減できる
30代から投資を始めれば、65歳まで約30年間という長期運用が可能です。
長期投資は短期投資と比べて損失リスクを大幅に軽減できます。
金融庁の早わかりNISAガイドのデータでは、保有期間5年では損失が生じる可能性があるものの、20年以上の運用では元本割れリスクがほぼなくなるとされています。
30代の長い時間軸は投資において大きな武器となるでしょう。
長期積立で複利の恩恵で資産が数倍に
長期積立投資では複利効果により、資産が大幅に増える可能性があります。
複利とは運用で得た利益を元本に加えて再投資することで、利益が利益を生み出す仕組みです。
例えば元本100万円を年利10%で運用した場合、10年後には複利効果の有無で約60万円もの差が生まれます。
新NISAでは運用益が自動的に再投資されるため、意識しなくても複利効果を享受できます。
30代から30年間積み立てを続ければ、この雪だるま式の効果は更に大きくなり、元本の数倍に資産が成長する可能性も十分あるのです。
長期投資における複利効果は、30代の投資家にとって最大の武器といえるでしょう。
100円から始められる
新NISAの大きなメリットは、月100円という少額からでも投資を始められることです。
まとまった資金がなくても気軽にスタートできるため、投資初心者にとって心理的なハードルが低くなります。
少額でも長期継続することで着実な資産形成効果が期待できるでしょう。
ドル・コスト平均法でリスクを軽減効果が期待できる
積立投資では「ドル・コスト平均法」という手法により、価格変動リスクを抑える効果が期待できます。
基準価額(投資信託の価値を表す指標)が下がった時は多くの口数を購入でき、上がった時は少ない口数しか購入できません。
ドル・コスト平均法とは?
ドル・コスト平均法とは、決まった金額で定期的に金融商品を購入する投資手法のことです。
例えば毎月3万円で投資信託を購入する場合、価格が1万円の時は3口、1.5万円の時は2口購入することになります。この仕組みにより、長期的には購入単価が平準化され、高値掴みのリスクを軽減できるのです。
一括投資と違って購入タイミングを分散できるため、市場の変動に左右されにくく、特に投資初心者にとって安心感のある投資方法といえるでしょう。
継続するほど元本割れリスクも下がる傾向があります。
教育資金や老後資金のために積み立てられる
新NISAは教育資金や老後資金など、10年以上先に使う予定の資金準備に最適です。
非課税期間が無期限のため、長期間じっくりと資産を育てられるからです。
30代なら子どもの大学費用まで15年程度、老後まで30年以上あるため時間を活用できるでしょう。
新NISA毎月の積立額を検討するときのチェックポイント
新NISAの毎月の積立額を検討する際の以下のチェックポイントをご紹介します。
- 積立金額は収入の10%~30%の範囲にする
- 運用できる
- 年数や目標金額を決めて逆算する
- 新NISAを始める前に生活防衛資金を貯める
- 余剰金があれば新NISAへの一括投資を考える
- 投資が続けられる無理ない金額でスタートする
積立金額は収入の10%~30%の範囲にする
新NISAの積立金額は、手取り収入の10%〜30%の範囲で設定することをおすすめします。
この範囲であれば家計を圧迫せず、継続的な投資が可能だからです。投資は余裕資金で行う
ことが鉄則で、無理をすると生活が苦しくなり、積み立てた資産を取り崩すリスクが高まります。
具体的には、手取り月収30万円の場合、10%なら3万円、30%なら9万円となります。
投資初心者は10%程度から始めて、慣れてきたら段階的に増額していく方法が現実的でしょう。
手取りの30%が10万円を超える場合は、つみたて投資枠(月10万円上限)に加えて成長投資枠も活用できます。
例えば手取り40万円なら30%の12万円のうち、つみたて投資枠で10万円、成長投資枠で2万円を積み立てることで、効率的に新NISAを活用できるのです。
運用できる年数や目標金額を決めて逆算する
投資金額を決める際は、明確な目標設定から逆算する方法が効果的です。
「いつまでに、いくら必要か」を具体的に決めることで、適切な積立額が算出でき、過不足を防げるからです。
目標が曖昧だと積立額が少なすぎて目標に届かなかったり、逆に必要以上のリスクを取ってしまう可能性があります。
例えば35歳から老後資金として20年後に2,000万円を目標にする場合を考えてみましょう。
運用益を考慮しない単純計算では、月約8.3万円の積立が必要です(2,000万円÷20年÷12ヶ月)。
しかし年利3%で運用できれば月約6.1万円、年利5%なら月約4.9万円まで積立額を抑えられます。



具体的な目標と運用期間を設定することで、現実的で継続可能な投資プランを立てることができるのね!
新NISAを始める前に生活防衛資金を貯める
新NISAを始める前に、必ず生活防衛資金を確保することが重要です。
急な病気や失業などの緊急事態に備える資金がないと、投資資金を取り崩すリスクが生じるからです。
生活防衛資金とは、収入が途絶えた際に当面の生活を維持するための現金のことで、一般的には生活費の3〜6ヶ月分が目安とされています。
例えば月の生活費が25万円なら、75万円〜150万円程度を普通預金などですぐに引き出せる形で保有しておくと安心です。
安心して長期投資を継続するためにも、まずは生活防衛資金の準備を優先しましょう。
余剰金があれば新NISAへの一括投資を考える
十分な余剰資金がある場合は、積立投資に加えて一括投資も検討する価値があります。
早期に多くの資金を投入することで、長期的により大きな運用効果が期待できるからです。
投資において同じリターンが見込めるなら、資金を早く多く投じるほど最終的な利益は大きくなる傾向があります。
新NISAでは成長投資枠を使って一括投資が可能で、つみたて投資枠と同じ投資信託も購入できます。
例えば、ボーナスや退職金などのまとまった資金がある場合、年間240万円の成長投資枠を活用して投資することで効率的な資産形成が図れるでしょう。
ただし一括投資は投資タイミングを自分で判断する必要があり、高値掴みのリスクもあります。
投資経験が浅い場合は、まず積立投資で経験を積んでから検討することをおすすめします。
投資が続けられる無理ない金額でスタートする
新NISAで最も重要なのは、無理のない金額で長期継続することです。
複利効果は運用期間が長いほど威力を発揮するため、途中で投資をストップしてしまうと十分な効果が得られないからです。
目標から逆算した理想的な積立額があっても、家計を圧迫するような金額では継続が困難になります。
例えば月5万円が理想でも、家計に余裕がないなら月1~2万円から始めることをおすすめします。
昇給や家計の見直しで余裕ができた時に段階的に増額すれば問題ありません。
30代なら30年以上の長期運用が可能なため、少額でも継続することで大きな資産形成効果が期待できるでしょう。
投資は「継続は力なり」が最も当てはまる分野といえますね。
新NISAの月額の最低積立金額と最高積立金額はいくら?
「毎月いくらから始められるのか」「上限はいくらなのか」など、具体的な金額が気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、投資初心者でも気軽に始められる最低積立金額と、効率的に資産形成を目指せる最高積立金額について詳しく解説します。
いくらから積立できる?新NISAの最低積立額は?
新NISAは月100円という少額から積立投資を始めることができます。
主要なネット証券会社では100円を最低積立金額に設定しており、1円単位で細かく調整も可能です。
これにより投資初心者でも気軽にスタートでき、リスクを抑えながら投資の経験を積むことができるでしょう。



まずは少額から始めて投資に慣れていきましょう!
いくらまで積立できる?新NISAの最高積立額は?
新NISAで月に積立できる上限額は、つみたて投資枠で月10万円です。
これは年間上限120万円を12ヶ月で割った金額に相当します。
さらに成長投資枠(年240万円)も併用すれば、合計で月30万円相当まで投資が可能になるでしょう。
高収入の方や余剰資金が豊富な方は両枠を活用することで効率的な資産形成が期待できます。
30代からの新NISAを利用する際の積立投資のコツ
30代から新NISAを始める方に向けて、コツを3つ紹介します。
- 長期保有で分散投資する
- 「長期・積立・分散」の3つの基本原則を守る
- 成長投資枠も活用する
長期保有で分散投資する
新NISAでは投資信託を選ぶ際、インデックス型を選択することをおすすめします。
インデックス型は特定の株価指数(日経平均株価など)に連動する運用を目指すファンドで、シンプルかつ低コストな点が魅力です。
運用コストが低いため長期投資に適しており、実際に国民年金の運用でも採用されています。
30代の長期投資にはぴったりの選択肢といえるでしょう。
「長期・積立・分散」の3つの基本原則を守る
新NISAでは「長期・積立・分散」の3つの基本原則を守ることが重要です。
投資信託を選ぶことで、少額でも多数の企業や債券に自動的に分散投資でき、リスクを軽減できるからです。
30代なら時間を味方につけて、コツコツと継続することで着実な資産形成が期待できるでしょう。
分散投資により一つの会社が倒産してもダメージを最小限に抑えられます。
成長投資枠も活用する
新NISAで効率的な資産形成を目指すなら、成長投資枠も併用することをおすすめします。
つみたて投資枠の年120万円だけでは物足りない場合、成長投資枠の年240万円を活用することで最大360万円まで投資できるからです。
成長投資枠ではつみたて投資枠と同じ投資信託に加え、個別株や高配当株なども選択可能です。
30代で収入に余裕がある方は両枠を使い分けることで、より柔軟で効果的な投資戦略を組むことができるでしょう。
新NISAを始める30代におすすめのネット証券
新NISAを始めようと思ったとき、どの証券会社が良いのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
特に30代の投資初心者には、スマホで手軽に取引でき、少額から投資可能なネット証券がおすすめです。
ここでは、数あるネット証券の中から、特に30代におすすめの3社を厳選してご紹介します。
100円から投資が始められるSBI証券
引用:SBI証券
SBI証券なら、100円という少額から積立投資ができます。
まとまったお金がなくても始められるので、投資にハードルを感じている方でも安心です。
また、VポイントやPontaポイントなど、普段の生活で貯めているポイントを使って投資することも可能です。
日々の買い物で貯まったポイントを有効活用し、気軽に資産形成を始めてみましょう。
楽天ポイントが貯まる楽天証券
引用:楽天証券
楽天証券では、楽天カードでの積立投資で楽天ポイントが貯まります。
日々の買い物で貯まるポイントを、効率よく投資に回せる点が大きな魅力です。
貯まったポイントは、再度投資に利用することもできますよ。
また、楽天グループのサービスをよく使う方であれば、ポイントを貯めながら資産形成ができるので、無理なく投資を続けられるでしょう。
クレカ積立dポイントが貯まるマネックス証券
引用:マネックス証券
マネックス証券では、dカードを利用したクレカ積立でdポイントが貯まります。
投資をしながら、普段のお買い物でも使えるポイントを効率よく貯められるのが大きな魅力です。
dポイントを貯めている人にとっては、特にメリットが大きいでしょう。
貯まったポイントは、投資信託の購入にも利用可能なので、現金を使わずに投資を始めることもできます。
新NISAの積立投資で注意すること3選
新NISAを始める際に、知っておくべきことがあります。
- 新NISAは海外に引っ越すと継続できない金融機関が多い
- 生活費を無理して投資資金に充てない
- 新NISAは損益通算と繰越控除が不可!ハイリスク商品は避ける
ここでは、3つの注意点を説明します。
新NISAは海外に引っ越すと継続できない金融機関が多い
新NISAは日本国内に居住している人が対象となります。
海外転勤などで非居住者になると新規の積立投資はできなくなるので注意しましょう。
制度上は、海外転勤の場合に限り、最長5年間はNISA口座の資産を保有し続けられる救済措置があります。
しかし、この制度に対応している金融機関は少なく、多くの場合はNISA口座の廃止か、保有している資産の売却を求められます。
また、必要な手続きを怠ると、NISA口座だけでなく課税口座もすべて廃止され、資産を強制的に売却されてしまうリスクがあるので注意が必要です。
将来的に海外へ移住する可能性がある人は、事前に各金融機関の対応状況を確認しておきましょう。
生活費を無理して投資資金に充てない
新NISAは、短期で使う予定のお金の運用には適していません。
理由は、投資には価格変動リスクがあり、元本割れする可能性があるからです。
例えば、結婚や住宅購入など、数年以内に使うことが決まっているお金を新NISAで運用すると、いざお金が必要になった時に元本割れで目的の金額に届かないという事態になりかねません。
そのため、新NISAは老後資金など、10年以上使う予定のない長期的な資産形成に活用することをおすすめします。
新NISAは損益通算と繰越控除が不可!ハイリスク商品は避ける
新NISAでは、投資で損失が出ても税金の優遇措置が受けられない点に注意が必要です。
通常、投資で出た損失は、他の利益と相殺する「損益通算」や、翌年以降に損失を繰り越して控除する「繰越控除」が可能です。
しかし、新NISA口座はこれらの制度の対象外となります。
そのため、大きな損失が出る可能性のあるハイリスクな商品よりも、長期的な視点で安定した成長を目指せる商品を選ぶことをおすすめします。
まとめ|【新NISA】30代の毎月の積立額は月3~5万がおすすめ
この記事では、30代から新NISAを始める際の最適な積立額について解説しました。
月3〜5万円程度の積立が無理なく続けられる現実的な金額です。
しかし、重要なのは平均額にとらわれず、ご自身の家計に合った無理のない金額で長期投資を継続することです。
新NISAの最大のメリットは、非課税期間が無期限であることです。
30代から始めることで、長期運用による複利効果を最大限に享受し、将来に向けた大きな資産形成が期待できます。
まずは月100円の少額からでも、投資を始めてみましょう。
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